訪問看護の真髄

 江戸時代から、「一月往ぬる二月逃げる三月去る」とはよく言われています。この間、お正月だったのに、もう既に立春です。本当に時の経つのは早いものです。

 私は、この短期間で大事な方を立て続けに亡くしたからなのかも知れませんが…最近、訪問看護の存在を考え直す機会が多くありました。

「人生100年」といわれていますが、みなさん将来の介護にどう備えていますか?

「病気や障がいがあっても、住み慣れた家で暮らしたい」「人生の最期を自宅で迎えたい」と望まれる方が増えています。

でも「家族だけで介護や医療的ケアができるだろうか」「一人暮らしだけど大丈夫?」と不安に思う方もおられることでしょう。

80代後半では男性の3人に1人、女性の2人に1人が介護給付費を受給されています。

「介護を受ける」ことは自分にも起きうることとして考えないといけません。決して介護期間は短くはありませんから…また現在、介護をする為に離職する人は99万人にのぼるそうです。

そんな困った時に、訪問看護は在宅ケアサービス提供者の一員として在宅療養を支えます。

訪問看護の強みは、地域で暮らす赤ちゃんから高齢者まで全ての年代の方に、関係職種と協力しあって、一人ひとりに必要な支援が行えるところです。

看護師とヘルパーでは仕事が重なる事が多く、費用の面だけで考えるとヘルパーさんにサービスしていただく方が安いです。

しかし、医療度が高い方、認知症や難病の方などは看護師の目線での評価が必ず必要となってくる場面があります。症状が軽い内はヘルパーさんでの対応も可能かと思われますが、重症になってから看護を考えるのでは…時既に遅し!です。

かくゆう私もそうですが…訪問看護ステーションからのリハビリを提供していながら看護の存在価値を理解出来ていませんでした。重症になってからでもと思っていました。

また、今まで勤めたどの訪問看護ステーションでもそうでしたが…看護師と理学療法士が連携している事業所は皆無でした。同じ事業所内なのに本当に不思議な事ですね。そんな経験があったので、余計に理解が出来ていなかったのかも知れません。

るり訪看で仕事をして、初めて訪問看護の重要性を理解出来ました。看護師と理学療法士の目線で評価を重ね考察して、利用者さまの一番望まれている「あるべき姿」を支援する。看護師と理学療法士の専門知識や経験、技術が重要なのです。どちらかが欠けると支援が不十分になります。

るり訪看では、スタッフ間のコミュニケーションを大事にしているので、困難事例に対面しても迅速に対応する事が可能です。みんなで考えて行動出来る強みがあります。

今の社会の「生きづらさ」「こうあらねば」と一人で頑張り過ぎる前に相談して下さい。昔から「人に迷惑をかけるな」とよく言われたものですが、困った時は頼れると思った人に相談して下さい。

微力ながら点から面へと幸せの輪を広げていきたいと思っています。

木村