神父様やシスターから学んだこと

シスターからお手紙を頂いて以来、日曜日にお会い出来る機会に恵まれました。2年ぶりの再会でした。

シスターが1月で90歳になられた事や、T神父様が24日の木曜日にお亡くなりになられた事など話しは尽きませんでした。

3年前、T神父様のリハビリを担当していました。人と話す事がとてもお好きな方でした。認知症が少しありましたが日々たんたんと、とても穏やかに過ごされていました。

京都大学にて薬剤師の資格を取得し、製薬会社の研究を2年ほどされた後、神学校に行かれました。12年間のローマ留学中に司祭叙階、教会法を学ばれて博士取得後、京都の教会で司牧されていました。

リハビリ中の会話は哲学的なお話しが多かったです。とても勉強になりました。

神父様は、元来リハビリがお嫌いで、私が担当する迄は、どんな理学療法士が来てもリハビリ時間40分の内、37分はお話しで終わっていたそうです。残り3分ほどで立ったり座ったりなど申し訳程度で動いて下さっていたと聞いています。

そしてリハの担当が私になり、初めは椅子から立ち上がるまでが、とても大変でした。しかし、いつのまにか週3回40分間以上、屋外歩行訓練を一緒にして下さる様になりました。雨の日も風の日も、日差しが強い日も、余程の事がなければ屋外歩行訓練をしました。

歩行中、神父様は会話を愉しみながら楽しく歩いて下さいました。その甲斐あって90歳にして、筋力が向上し酷い脱肛やヘルニアの改善が認められました。これには主治医の先生も驚かれておられました。人間は何歳になっても、努力次第で筋力アップ出来ると確信した症例でした。

シスターとの再会で偶然、この神父様が帰天された事を知りました。安らかな最期だったと伺い、少しホッとしました。大事な人が居なくなる事は、何度、体験しても本当に寂しいものです。

今までは、いつまでもお元気で、そこに居て下さると思っていましたが、これからは積極的にお会い出来る時間を作らないと!と感じました。

そして今回、何よりも学んだ事は神父様やシスターとお話ししていると、穏やかな気持ちになり無償の愛情を感じた事です。私が癒され、パワーを頂いていました。

私の仕事はリハビリ職ですが、訪問看護からのリハビリなのでケアの観点が大事だと思っています。ここが病院のリハビリとは全く違うところです。ただの訓練ではなく、まず信頼関係から成り立ち利用者様の全身の観察はもちろんのこと、施術しながら私のパワーを少しでもお裾分け出来るようにと頑張っています。それに加え、これからは神父様やシスターのように慈愛の気持ちを込めて行いたいと心に誓った一日でした。

木村