祈り〜西国巡礼慈悲の道〜

日本各地の神社、お寺では日々、様々な祈りがされています。今の時期は「コロナが早く退散するように」が1番多いお祈りでしょうか。

続々と例年開催される予定のイベントが中止になり、例年通り開催される行事が当たり前ではなく平和の元に成り立つ事を感じました。当たり前の日常生活が送れる幸せを改めて感じておられる方も多いかと思います。

幸い弊社スタッフも利用者様にも罹患者はおられませんが、世界では大勢の方々が亡くなりました。一人一人が1日も早く平和な世界を取り戻せる様に祈りたいと強く思うようになり西国巡礼を再開しました。

三年ほど前から西国巡礼の途中となっていましたが、今回は5番札所の葛井寺と九番札所の興福寺南円堂に行きました。

2つのお寺ともに誰もお参りする姿がありませんでした。無人の境内、洗水には柄杓も無し、屋外でもマスク着用、納経帳やお軸の御朱印が丁寧で綺麗などなど…以前のお参りとは様子が違っていました。

興福寺南円堂の法話で「あまねく見る」とありました。サッカ(釈迦)よ、あまねく見る人よ。と呼ばれていました。お釈迦様は、何事も広い視野で見ておられる、そういうお方だというのです。その(ものを見る目)(人を見る目)を私たちが学ぶのです。私たちが日常生活で感じた事から学んでいくべき大事な事です。日常の私たちの(ものを見る目)(人を見る目)がいかに視野が狭いものであるか、それを深く反省することではないかと思います。

私たちは何事も二つに分けて考える習性があります。例えば、善いことと悪いこと、愛と憎しみ、美しいものと醜いもの、生と死。事柄を大きく二つに分け、その一片にすり寄り、もう一方をないがしろにしています。

好都合を求めて不都合を排除する。しかしその好都合、不都合も多くは、「こんにちただ今」といういわば一瞬の間の判断に過ぎません。今日の好都合が後日の不都合に、今日の不都合が後日の好都合になるかもしれません。目先の事だけを見ず、大きく包容していく心の広さを学びたいものです。

今回の巡礼で「あまねく見る」見方に近づけるよう、心豊かな世界が展開していくよう祈り、いまを精一杯努力していきたいと思いました。