日々たんたん

1110日、母が亡くなりました。享年71歳。救急搬送された病院での診断は、急性大動脈解離でした。

心臓から血液を送り出す大動脈の根元あたりで解離し破裂していたようです。当然、頭や手足にも血液が回らない状態で、心臓の周りをぐるりと囲むように沢山の血液が溜まっていました。1時間に及ぶ心臓マッサージや人工呼吸器の挿管など、色々な処置をしていただきましたが、結局、心臓からの反応は無いままでした。

母を看取ったあと、エンゼルメイクをしながら仕事では知っているつもりでしたが、初めて行う相手が母になるとは思いもよりませんでした。

そうしているうちに

元気だったのに突然、なぜ?母が最期の時間をどう過ごしていたか?苦しんでいなかったのか?人さまに迷惑をかけなかったか?

などなど、色々な想いが押し寄せました。

葬儀の際に、最期を過ごしたお友達からお話しを聞くことができました。

母の最期の日は、姫路市民会館で華道の展示会がありました。そこに母も出展していたようです。華道は数十年来続いている、唯一の習い事でした。

晴れ着とまではいかないけれど、いつもよりオシャレをして参加していました。会場では、お花のお世話や来場されていた県会議員さんと握手をしたりなど、普段と変わらない様子だったようです。その様な賑やかな場所で、心肺停止になったとは思いもよらない事でした。

最期のその時は・・・

お花の先生がお抹茶を頂くために会場を空ける間、お友達とお当番をしていました。お友達や違う宗派の方々とお話ししている最中に苦しむ様子もなく、突然意識を失って倒れたようです。

会場には偶然にも女医さんが居られたので、救急が来る前から心臓マッサージをしてくださっていたとのことでした。

心肺停止のまま救急搬送され、病院で検査を受けた結果、急性大動脈解離とのことでした。

本当に突然のことでした。なんとか無事に葬儀も行えました。大好きだったお花でいっぱいの中、送り出す事が出来ました。

華道の皆様は、「羨ましい最期だった」と仰って下さいました。

晴れの日に、大好きな花やお仲間に囲まれての母らしい最期でした。棺の中の母の顔は、微笑んでいました。

ひと昔前のおじいちゃんやおばあちゃんにかける言葉は、「長生きしてね」でした。

それが今の時代では、親に躊躇なく言えるでしょうか?

皆さん「元気なうちにコロッと死にたい」「ピンピン、ころり」など、よく言われます。

特に最近の若者は、長生きしたいという願望が少ないようです。

長生きはリスクと捉えている人が約7割、チャンスと捉えている人が約3割という生命保険会社の統計でもありました。

だんだんと長生きにこだわりがない世代になっていくようです。

リーマンショックや東日本大地震後あたりから、長生きする事に不安を感じる方が多くなっているようです。

不安に感じると挙げられる項目が、「お金」77.7%、「病気・入院」77.4%、「介護」62.6%がトップ3です。

生きている限り、色々な不安はつきものです。でも生かされているからこそ…日々たんたんと何でもない普通の毎日が送れることに感謝しています。

木村